![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=570x10000:format=jpg/path/scb746b98723202ca/image/i3209e8be1d45b728/version/1627637490/image.jpg)
落ち着いているのだけれど、感情は大きく動いている。
それってなんだろうな。
喜びが大きすぎて、現実を受け止めきれない気持ち。
宝くじが当たったら?
コンクールで一位?
テレビ出演?
どれももちろん想像しただけで嬉しいし、
そんなことになったらすごいことだ。身が震える。
でも、今私にとって一番リアルにその感情を表せられる事は、
お腹の子との対面だと思った。
この子に会った時、私は何を思うだろう。
最初に何と声をかけるだろう。
『喜び』の中に、様々な感情が溶け込む。
人間の一生は、繰り返されるものだ。
産まれて死ぬ、その繰り返し。
宇宙の恒星から見たら一瞬のような時間軸の中で、
人は悲しんだり喜んだりするのだ。
今日も誰かが産まれて消える。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=570x10000:format=jpg/path/scb746b98723202ca/image/iac2cf1903b7c26f4/version/1627645252/image.jpg)
明日演奏する曲のことを考えていてた。
シンプルに、なんども繰り返される歌。
叙情的、感動的に、でも安定感を持って。
大学卒業1年目に当時組んでいたカルテットで開いたリサイタルでも、最後に演奏した曲。
その時と同じように、明日は私のわがままでソプラノを吹かせてもらう。
でも、当時と今の私で、この曲に募らせる想いはまた全然違うのだ。
D. Kechley / Stepping Out
Ⅳ. An Easy Burden
明日は大好きなこの曲を、
今の私の感情を持って演奏します。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=570x10000:format=jpg/path/scb746b98723202ca/image/ib76f8a8a6e9c75c8/version/1627645744/image.jpg)